2011年10月13日木曜日

剣体研究会の試み

「普遍的なルート」

剣を扱って運動し、攻防するという行為を見た時に、そこには時代を問わない一つの普遍的なルートが あるのではないかと考えました。それは「運動の普遍性、道具の特性、攻防の必然性」です。その普遍的なルートを通じて探究する事は、古くもあり新しくもある運動の姿を、時代を超えた形で表現させ得るのではないかと思います。







「何でも良いが、どうでも良くはない」

基本的に無窮の変化が前提の運動の中で、固定的な運動形式がある事は足手纏いとなるはずです。しかし、上記の三つの普遍的ルートから見た時には、どうしても外せない条件や必然性が生じてきます。
それはひとつの研究手法となり得るのでは無いかと思います。剣体研究会ではこの変化の中にある共通した部分を精査することを新たな運動観へ進入するための試みとしています。






「方法ではなく、その原点を知る」

方法はその方法を産んだ必然性が必ずあるはずです。その原点を把握しなければ、方法を学ぼうともそれを真に活かす事は難しいのではないでしょうか。時代を問わずただ伝承によってその原点を把握することは難しいでしょうし、もしもそのような伝承に出会えたとすれば極めて幸運でしょう。しかし過去において方法が産まれた瞬間があった様に、その原点を把握しようという試みはまた、自らにその誕生の瞬間に立つ事を求めるのではないでしょうか。